約2年前、息子を産む時、帝王切開だった。
術後の傷口は想像以上に大きく、
麻酔が切れた跡の傷の痛みも想像以上だった。
私は自然分娩の陣痛の痛さも経験したが、
それとはまた違う、メスで身体を切った後の不自然な痛さは、
覚悟はしていたものの、もう2度と嫌だと心の底から思った。
息をするだけでも痛い、眠れない、起き上がる時や寝返りを打つときなどは
痛くて変な冷や汗がたくさん出る。
それほど痛いのに、出産(帝王切開)の翌日には、
看護士さんに「立ってトイレに行きましょう。」と言われ、驚いた。
それは無理!と、心の中で叫ぶだけでなく、
思わず看護士さんに向かって叫んだ。
すると、看護士さんはこう話してくれた。
「例えば、このまま一週間、安静に寝て過ごしたとしても、
術後、初めて立って歩き出す時の傷口の痛みは同じなんですよ。
つまり、自分の歩こうとする意志と力が、身体の痛みを癒していくんですよ。
だったら、ちょっとでも早い方がいいでしょ。時間がもったいないもの。」
…そうなんだ。。
!!
そうだったんだ!!
どこまでも、自分次第なのですね。
この言葉は、辛い時、苦しい時などに、
ふっと出てきて、今でも私の力となってくれている。